2020年10月28日(水)
今日は朝から病院でした。
新型コロナのせいで、夏くらいまではガラガラだった病院も、現在はまた元の姿に戻っています。
大学病院ともなると、とにかくたくさんの人がいます。行くたびに、これほどの人が病を抱えているのだなと驚くほどです。
現在は定期的な検診、問診などのために、年に数回通うだけになりましたが、病気を抱えていたときは、とても暗い気持ちで待ち合い室の椅子に座っていたことを思い出します。
そのせいでしょうか、どんなに新しく近代的な病院でも、どこか空気が違って感じます。
そこは明るいのに日差しが差し込んでいるというのに、なんとなく空間がどんよりとした色に見えるのです。
ここ一年くらいは、それほど顕著ではありませんでしたが、それまでは病院へ行くたびに具合が悪くなっていました。
検診などで大きな病院へ行くと、必ず帰る頃には激しい頭痛や耐え難いほどの倦怠感で、帰宅後はずっと横になっているような状態でした。
最初は検査で疲れた?と思っていましたが、普段頭痛などほとんど起こさないのに、病院へ行くたびに激しい頭痛や吐き気に見舞われるのです。
元気に病院へ行き、具合が悪くなって帰ってくるという、なんとも皮肉な状態です。
さすがに度重なると、なにか原因があるのではないかと、主治医に相談したりしましたが、特に悪いところもなく、疲れているのでは?と、ロキソニンを処方してもらっていました。
不思議なことに、近所の小さなクリニックなどでは、このようなことは起こりません。
この世には目には見えないものがたくさんあります。
私たちが普段使っているWi-Fiなどもそうですし、ラジオの電波も電子レンジの電磁波も目には見えません。
それと同じように、人から発せられる「気」のようなものも、目には見えないけれど、そこにあるのではないかと思うことがあります。
なぜか光り輝いているように見える人、
威圧感を感じさせられる人、
暗い影を纏ったような人、
悪意が身体から滲み出ているような人、
とても漠然としたものですが、目には見えないものが身体から放出されていると感じられることがよくあります。
人間には「五感(視覚、聴覚、臭覚、味覚、触覚)」というものが備わっています。
それに加えて、第六感と呼ばれる五感では説明のつかない「感」というものも。。。
スピリチュアルな話とは全く別で、人間には本来備わっていた「感」の一つです。
私がこの第六感を信じているのは、過去にそれで命拾いした経験が何度もあるせいです。
なんとなく胸騒ぎがする。。。
なんとなく嫌な雰囲気。。。
なんとなく嫌な場所。。。
この人は笑っていても裏には悪意がある。。。
例をあげたらキリがありませんが、根拠はないけれど、見過ごしてはいけないという気にさせられるのです。
それはきまって警戒すべき時に頭に浮かんできます。
もちろんそれが100%正しいことばかりではありませんが、その見えない「感」に従うことで、右へ行くか、左へ行くか、物事を選択するときの大きな材料になります、
目に見えないものの力が働いている時、そんな第六感に響いてくることがあるのではないでしょうか。
病院へ行くと具合が悪くなるというのも、病院という場所柄、悲しみや絶望を抱えている人も多いでしょう。
ウキウキと喜びに溢れて病院に来る人は、おそらくいないでしょうから。。。
大きな病院というのは、それだけ重篤な病を抱えている人が多くいるものです。
私も入院中はその雰囲気に耐えきれず、朝夕と病室を抜け出したものです。
あれだけ多くの患者さんが同じ場所にいれば、そこに渦巻く感情はどれほど大きなものになるか。。。
病院へ行くたびに具合が悪くなったのも、自分の抱えている不安に加え、目には見えないマイナスのエネルギーみたいなものを感じ、過剰反応してしまったのでは?とも思います。
最近はそれほどつらくなることも少なくなりました。
なるべく明るい気持ちを維持しようと、よほど具合が悪くなければ、病院の帰りに気分転換の寄り道をするようにしています。
銀座の百貨店に寄って、あれこれ見たり、気に入ったものがあったら買い、美味しそうなお菓子を抱えて帰る頃には、すっかり気持ちが明るくなり、そのせいか気分もよくなっていたりします。
素敵な服や靴、バッグを買ってウキウキとしている人、美味しそうなケーキーに目を輝かせている人など、そこには喜びというプラスのエネルギーが溢れています。
そんな中に身を置いて、身体にまとわりついたマイナスエネルギーを払い落とし、プラスのエネルギーをチャージしてくるのです。
何の根拠もありませんが、いずれにしても心を明るくしていることは大切なことです。
「笑う門には福来る」
その言葉通り、明るい雰囲気の場所にいれば楽しい気分にもなりますし、それほど悪いことはないだろうと思います。
今日もデパ地下で大好きなお菓子を買って帰りました。
そのおかげで(?)、身体はとっても楽です。
ちなみに今日は、英国のロイヤルバレエ団、元プリンシパルのバレリーナ吉田都さんの生まれた日です。
吉田さんがロイヤルバレエにいた頃、私もちょうどロンドンで暮らしていました。
日本ではバレエ公演のチケットは高額ですが、イギリスではピンからキリまでで、誰でも楽しめるものでした。
一番安かったもので、当時5ポンド。日本円にすると約1200円程度でした。
あの頃、よくそんな安いチケットを求めてたびたびロイヤルバレエの公演を観に行っていたのですが、その時に吉田都さんが出ていたのです。
当時、まだプリンシパルではなく、後ろで踊る群舞の一人でした。
日本人のバレエダンサーがいると、初めて公演を観に行ったとき、遠い席からでも一目で吉田さんの姿を認めることができました。
なぜなら、体型がほかのバレリーナとは全く違っていたからです。
バレエという芸術において、アジア人はやはり不利なのだろうか。。。
そんなことを考えていたのをはっきりと覚えています。
しかし、のちに吉田さんはこのロイヤルバレエ団のプリンシパルにまで上り詰めたのです。
繊細な表現力、確かな技術、たおやかな身のこなし、日本人だからこその個性と、精神力の強さを思い知らされました。
あの群舞にいた頃の姿を思い出すと、そこにどれだけの努力と苦労があったのだろうかと思います。
あの時感じていたアジア人としても劣等感は、吉田さんの偉業によって見事に打ち砕いていただきました。