365の喜怒哀楽 〜 50代主婦の暮らしブログ

喜んだり、怒ったり、哀しんだり、楽しんだり、日々の出来事を綴る日記。

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土鍋でごはんを炊いて、美味しいごはんを楽しむか、お焦げの魅力に屈するかで揺れる「哀」

2020年12月7日(月)

久しぶりに気温も上がり、なかなか気持ちの良いお天気に恵まれた一日でした。

相変わらず母親の通院の付き添いやらお世話やらで、なかなか自分の時間が持てず、お菓子ハンティングにも行けませんが、コロナ禍ではその方がいいのかなと、自分に言い聞かせております。

さて、母親がいることで一つ大きな(小さいかも)問題を抱えることとなっています。

それは、「ごはん」問題です。

我が家は主人が外国人のため、どちらかといえばパンやパスタなど主食はお米以外のものを食べることが多いので、ずいぶん前に炊飯器を断捨離しました。

ごはんが食べたい時は、電気圧力鍋を使っていますが、当然炊き上がりはそれなり。
しかし、特別不便は感じていなかったのですが、やはり圧力鍋としての機能を使うこともあるので、なんとなくお米以外の匂いがつき、それが抜けないということが起こってきます。

いまも、微かに八角が香っております(笑)

洗っても洗っても完全に脱臭することができず、どうしたものかと思っていたのですが、言われなければわからない程度です。
それでも気になるなら、いっそのこと、ごはんを炊かなければよろしい!

そう思っていたのですが、母親はごはんしか食べません。
しかも、美味しい白米さえあれば他には何もいらないというくらいの米好きです。

当然、ごはんの味や炊き上がりにもこだわります。。。

電気圧力鍋で炊いたような、ほんのり八角が香るごはんなど、言語道断です。





これはやはり、新しい炊飯器を買うべきか?

できればキッチンの中に物を増やしたくないので、たまにしか使用しない炊飯器を買うのは控えたい。。。

しかし、電気圧力鍋で炊いたごはんでは、母親を満足させることはできない。。。

そこで、先日から土鍋でごはんを炊くことにしました。
これはあくまでも一時的なもので、不自由がなければ採用ということになりますが、まだ考えあぐねている状態です。

土鍋で炊いたごはんは、確かに電気圧力鍋で炊くのとは雲泥の差で、とにかくお米が立っていて美味しい!
しかも、思ったより手間も時間もかかりません。

ところが、問題もあります。

小さな頃、まだ今のような炊飯器が普及する前、家庭では電気釜のようなものでお米を炊いていました。
その際に底の部分のお米が焦げるのですが、そこにジュワッとお醤油を回しかけて、その「お焦げ」を食べるのが好きでした。

問題というのは、その「お焦げ」です。

土鍋でごはんを炊くと、底の部分にこの「お焦げ」ができるのです!

子供の頃のように、甘口のお醤油をさっと回しかけ、ガリガリとこそげ落としながら食べる「お焦げ」の美味しいことったら!

ごはんを炊くたびについつい夢中になって食べてしまいます。

そうするうちに、すっかりお腹いっぱいになってしまい、肝心の美味しい炊き立てごはんを食べることができなくなるのです。

「お焦げ」を取るか、炊き立てごはんを取るか?
これはまさに究極の選択です。





美味しい炊き立てごはんも食べたいけれど、「お焦げ」も捨てられません。

炊飯器ではできなかった「お焦げ」。
何十年ぶりかで味わった「お焦げ」。

そう思ってしまうと、ついつい「お焦げ」の方に手が伸びてしまうのです。

なんだか「お焦げ」のために土鍋で炊いているような気になってきます。。。

これは、「お焦げ」があるからではないか?

新たに美味しくごはんが炊ける炊飯器を買えば、「お焦げ」はできず、美味しいご飯だけができあがるのだから、悩む必要もありません。。。

やはり炊飯器を買うべきだろうか?
ここでまた迷います。

土鍋で炊く方が炊飯器よりも早く炊けるし、土鍋なら今ある物を使えばいいのだから物を増やすこともありません。

一方では、炊飯器はまた別のメリットもあります。玄米やお赤飯、炊き込みごはん、お粥と、今の炊飯器にはさまざまな機能がついているので、それはそれであったら便利です。

いま、本当に悩んでいます。。。





今日もシャーシャーと土鍋でごはんを炊きながら、今日こそは炊き立てごはんを!と思っていましたが、結局は「お焦げ」をガリガリしながら、ひとりでウハウハと食べました。


これから母親が帰ったあと、果たしてこれほど頻繁にごはんを炊くことがあるのか?

もし、これまでのように、たま〜に程度であれば、炊飯器など買っても無駄になります。

しかし、あれほど「お焦げ」に熱狂した私です。ひよっとして、もっと歳をとれば、我が家でもパンよりごはんを食べる生活になるかもしれません。
実際に私はパンよりもごはん!と一人でごはんを食べることもあります。

今後のために新しい炊飯器を買うべきか?

こうなったら、気が済むまで土鍋で炊いて、飽きるまで「お焦げ」を食べ続けるか?

いつかは「お焦げ」にも飽きる日が来るかもしれません。

母親の滞在で、炊き立ての美味しいごはんを!と始めた土鍋での炊飯ですが、「お焦げ」の登場で、思わぬ方向に意識が向かってしまいました。

さて、どうするか。。。

本気で悩んでいます。





ちなみに今日は、アメリカのシンガーソングライターである、トム・ウェイツさんの生まれた日です。

もう、10代の頃から大好きなのです!

洋楽といえば、ブリティッシュ系を好んでいましたが、ビリー・ジョエルは殿堂入りとしても、このトム・ウェイツは数少ないアメリカの奇跡と言えましょう。

あのがなり立てるようなダミ声から奏でる美しくも哀愁あるメロディー、そしてその中で語られるストーリーは、まるで映画でも観ているかのように情景が浮かび、まだ外国を知らなかった私の心を激しく揺さぶったのでした。

この方は、映画音楽も多く手掛けていて、同時に役者としても出演なさっています。

それらの映画もまた好みでして、ますますトムにハマることになりました。
ロードムービーのような映画が好きな方なら、おわかりいただけるかと。。。

今でもお料理などをしながらトムの歌を聴くことがありますが、子供達はギョッとします(笑)

時代なのでしょうか、バラバラにぶちまけられたパズルを不器用に並べようとするけれど、うまくいかない。でもこれが自分さ!これでハッピーだよ!といった破天荒な生き方は、もはや今の若者には想像もつかないものなのかもしれません。

さすがに私も50を過ぎ、若い頃のように夢を見ることはなくなりましたが、今でもトムの歌を聴くと、気持ちが少し楽になるのです。
突き放されているようだけれど、そこには愛がある。そんな温かさが感じられるのがトム・ウェイツなのです。

そういった意味で言えば、これも一つのヒーリング音楽なのかもしれません。
私にとってはですが。。。

あのトムが71歳とは⁉︎
時の流れが怖いです。。。