365の喜怒哀楽 〜 50代主婦の暮らしブログ

喜んだり、怒ったり、哀しんだり、楽しんだり、日々の出来事を綴る日記。

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本は時代を映す鏡。元祖昭和のひとり行動好き女子がおひとりさま推奨の時代到来に感じた「喜」

2020年12月18日(金)

今日は朝から病院でした。
実母が簡単な日帰り手術を受けることになり、そのための付き添いです。

手術とはいってもそれほど大掛かりなものではないので、高齢であっても命に関わるようなことはありません。

ほとんどの家族は手術中、ずっと待ち合い室で待機しているようですが、私が待っていたところでなにができるわけでもありません。
むしろ、病院の待合室を密にすることに加担するだけです。

自分が患者の立場の時も、限られたスペースの待合室に、家族大勢で押し寄せている人をよく見かけました。他の患者さんの待つべき場所を陣取り、身内のことしか目に入らない様子をみるにつけ、苦々しく思っていたので、自分が付き添いの立場になったときは、他の患者さんの邪魔にならないようにと、いつも気をつけるようにしています。

看護師さんと話をしたところ、待ち合い室で待機していなくても問題なしということだったので、手術が済むまでの間は病院の外で時間を潰すことにしました。

前回の付き添いのときも、病院のすぐ近くにあるカフェにいたので、今回もそうしようと思いましたが、たまたま本屋さんが開店した時間だったので、カフェに行く前に覗いてみることにしました。





昔は毎日のように本屋さんの中をフラフラしていました。読書量もかなり多かったものですが、最近はサッパリです。

ゆっくりと本を読んでいる時間が取れないというのではありません。時間は作ろうと思えば作れます。

ただ、限られた時間の中で何を優先して行うか?それを考えたとき、今は読書が優先順位の後ろに追いやられている状態なのです。
おまけに老眼のため、すぐに眼が疲れてしまったり、万年寝不足なので読み始めてすぐに眠ってしまったりで、なかなか進みません。

本を買うときは一度に何冊も買うので、読むペースが遅いと、途端に未読の本の山ができてしまうのです。
そんなこともあり、あまり頻繁に本屋さんへ立ち寄ることがなくなりました。


久しぶりに本屋さんへ行き、あれこれと色々なジャンルの本を見て歩きましたが、やはり面白いですね。

本屋さんはその時代の流行や風潮といったものを映す鏡のようなものです。
よく売れている本はもちろんですが、かつてはなかったようことを題材としたものが複数並んでいたりと、見ていると、なんとなく今の時代が見えてくるようです。

たとえば、一昔前によく見かけた「なせばなる」といった成功や啓発といったものは徐々に影を潜め、代わりに台頭してきたのが「頑張らない」「無理をしない」「ゆるり」系の本です。

お料理などにしても、「プロのレシピ的」なものよりは、「時短」「手抜き」と言った文字が目立ちます。

私のように長年専業主婦をやり、日々飯炊三昧の日々を送ってきた人間としては、時短や手抜きなど本を見るまでもありません。まるで息をするようにできてしまいます(笑)
これはやはり働く女性が増えたという時世を表しているのですね。

そして、今回目を引いたのは、「おひとりさま」系の本です。

一人で行きたい店、一人で泊まれる宿などなど、一人で行動することを前提とした生活を題材としたものが数多く見受けられました。

今はそれほど「おひとりさま」を好む人が増えているのでしょうか。。。
私が若い頃、いつもひとりで蕎麦屋さん、ラーメン屋さん、居酒屋から焼肉まで、どこでもひとりメシを楽しんでいましたが、よく「みっともないからやめた方がいいよ」と言われたものでした。

食べたいものを食べたい時にサクッと行くには、おひとりさまが最も都合がよく気楽だったのですが、当時は女性がひとりで行動することは奇異に映ったのか、変人扱いというよりは「オッサンみたい」と言われていました。

それが今は、おひとりさまを推奨するような本がたくさん並ぶ時代となりました!


ほらね、やっぱりひとりが最高でしょ?

自分のしてきたことを社会が肯定しているわ!と、深く頷くのでした。。。

いずれにしても、元祖昭和のおひとりさま女子の一人としては、第二の人生に向けての「おひとりさま活動」の参考書がたくさん出ているのは嬉しい限りです。





いまの風潮はまさに今の私にしっくりときます。
ブルドーザーの如く、そこら中にあるものを薙ぎ倒すかのように突き進むという生き方は、もう終わりだと思っています。

これからは、まさに無理せず、頑張らず、ゆるりと自分の生活を楽しんでこうというステージにきています。

こんな時代は若者にとって、物足りないんじゃないかしら?
などと思わないこともありませんが、そんな若者が今の風潮を作っているのだとしたら、それはそれでいいのかしらね。。。と、思うのでした。

今日の収穫は、人気のご当地お菓子をラインナップした雑誌、そして食関係のエッセイ、温泉関係の本を購入。

ちょっとした隙間時間に早速読み始めたのですが。。。
夕方18時過ぎに、突然の地震警報が鳴り響きました。

あの音を聞くと、ヒヤリとします。

今か今かと怯えながら揺れるのを待ちましたが、結局は何も起こりませんでした。

震源伊豆大島近海、揺れたのは新島あたりだけで、都内で揺れを感じたところはなかったようです。

そして今度は20時半過ぎに、2度目の警報。こちらも震源は伊豆諸島でしたが、都内は揺れず。。。

何事もなかったけれど、コロナだけでなく、日本は常に地震という自然災害とも隣り合わせなのだと、改めてその怖さを思い出したのでした。。。





ちなみに今日は、漫画家である池田理代子さんの生まれた日です。

昭和女子にとっては誰もが一度は手にしたことがあると言ってもいいくらいに、大人気の漫画家さんでした。

有名なところでは、やはり「ベルばら」。
「オスカール‼︎」の『ベルサイユのばら』ですね!

しかし、池田理代子さんの作品はそれだけではありません。
史実を元にした漫画を数多く世に送り出しています。

女帝エカテリーナ』『栄光のナポレオン』『女王エリザベス』『春日局』『聖徳太子』『オルフェウスの窓』『天の涯まで』など有名どころを挙げてもキリがありません。

それら、みんな私の本棚に大切に並べてあります。

いま読んでも十分に楽しめる内容、そして時代を映すかの如きコテコテの作画。
これくらい大袈裟でなければ、もはや昭和女子は楽しめないのです。

池田理代子さんの生み出した作品は、まさに永久保存ものと言ってもいいでしょう。

そんな彼女も73歳。まだまだお若いです!