2021年1月14日(木)
今日の東京はよいお天気でした。
しかし、予定はなにもありません。。。
毎朝、テーブルの上にスケジュール帳を開いておきます。
そこに書き込まれた予定を見て、一日どう動くか、頭の中で時間割を作るのが長年の日課になっています。
出かける予定だけでなく、好きなお菓子の発売日、またお取り寄せしたお菓子の配達される日なども書いてあります。
重要な案件であれば家族の予定も少しだけ書いてあることもあります。
朝、お茶を飲みながら、そんな手帳を眺めるのが習慣になっていますが、子供たちからは、「スマホで管理したら?」といつも言われます。
常々「荷物は少なければ少ないほどいい」と、小さなバッグに最小限のものだけを入れて出かける私が、スマホで兼用できるのに、わざわざ手帳を持って荷物を増やすことにも矛盾を感じると言われます。
確かにその通りです。
そう思って、スマホでのスケジュール管理を試みたこともあるのですが、どうもしっくりこなくてやめました。
しっくりこないとは、使いづらいというのではありません。
ただ、単に楽しくないのです。
細かいことを言えば、他にも理由はあります。
まず、時間刻みで動くほどの予定がありません。仕事もしていない、世話のかからない年齢になった子供を持つ専業主婦は、正直言えば時間を持て余しているといってもいいくらいです。
遊びの予定など、入れようと思えばいくらでも入りますが、ここ数年は一日に一件のみ。タイトにあこちこち渡り歩くような予定は組まないようにしています。
その方が人に会うのも時間を気にせずにゆっくり会うことができますし、どこか出かけたついでにと、余った時間でデパ地下やお菓子屋さんにぶらりと行くこともできます。
余裕があればその時の気分で好きなことができるというわけです。
その程度の予定なので、わざわざスマホで管理するほどのことでもありません。
手帳すら持たなくても大丈夫なくらいの予定しかはいっていないのです。
家のリビングにあるカレンダーにも、家族それぞれの予定が書き込んであるので、それを見ればスケジュールの把握は十分にできてしまいます。
それでも毎年手書きの手帳を買ってしまうのは、手書きが好きということに尽きるかと思います。
ポンポンと指先でタップするよりも、手で一文字一文字書いた方が、しっかりと心に刻まれるのか、よく覚えていることができる気がするのです。
アナログ世代にとって、スマホは簡単に使いこなせる機器ではありません。やっと慣れたと思ったら機種変などで、また操作方法が変わったりと、面倒なものです。
あちこちタップしてその画面にたどり着くのに比べたら、紙の手帳をパッと開けば済む方が数倍も楽なのです。
何よりも、単純に手書き文字で埋まった白い紙を見るのが好きなのかも知れませんが。
紙の手帳は市販させているものでも無数にあります。各々のライフスタイルによって、さまざまなタイプを自由に選ぶことができます。
私はいつも確定した予定を書く欄、to do リストのように、その日にやるべきことが記入できる欄があるものを選びます。
それに加えて、ちょっとしたメモをとるスペースのあるものを使用して、予定表+雑記帳のような使い方もしています。
なるべく自由に書ける余白があって、なおかつコンパクト。
手帳に関しては結構なこだわりがあるので、毎年10月頃になると、あれでもない、これでもないと、手帳探しに出かけます。
今年の手帳は例年よりも大きめです。とはいえ、手の平に収まるくらいのものですが。
このコロナ禍で、すっかり外出の機会も少なくなり、きっとその流れは当分続くだろうと思ったので、持ち歩きを想定しませんでした。
実際、例年ならばお正月気分もすっかり抜けた今頃は、そろそろ集まりましょうか?と、友人とのお付き合いに手帳の紙面が埋まってくるころです。
しかし、今年は違います。これまで定期的に入っていたお友達とのランチやお茶の約束は一つも記入されていません。
それはとっても寂しいものですが、こんな状態がずっと続くわけではないでしょう。
諸行無常。。。
物事は常に移り変わっていくものです。
このコロナもやがて終息する日がきて、コロナ以前のように食事や旅行などを好きなように楽しめる日がくると思っています。
その時には、きっと今は隙間だらけの紙面も、たくさんの文字で埋まることでしょう。
いま、書いてあるのは、趣味であるお菓子のことばかりですが、たったそれだけでも、楽しみに心待ちできることがあるだけ幸せです。
毎朝、紙の手帳を開いては、さてさて今日は?と、その日起こる楽しい出来事を頭に巡らせると、とても楽しい気分になるのでした。。。
ちなみに今日は、アメリカの女優、フェイ・ダナウェイさんの生まれた日です。
いつもながら人選が古いため、お若い方は「誰?」と思う方もいるでしょうが、映画ファンならすぐ「クライド!」とお分かりになるでしょう。
あの名作『Bonnie and Clyde(俺たちに明日はない)』のクライドを演じた女優さんです。
世界恐慌時代のアメリカで、実存したカップルの強盗行脚を描いた映画ですが、ボニーを演じた若き日のウォーレン・ベイティの素敵なことったら!
ボニーも最高に格好よかったですが、私はなんといっても黒いベレー帽を被ったクライド(フェイ・ダナウェイ)に魅了され、十代の頃はクライドを真似て、髪を長めのボブにしてベレー帽を被ったりしていたほどです(笑)
衝撃的なエンディングもさることながら、主人公達の魅力が多く語られる映画でもありました。
映画のタイトルは日本版になると、途端に陳腐になるものが多いものですが、この『俺たちに明日はない』は、このストーリーの全てを言い尽くすかの如く秀逸です。
久しぶりに思い出した映画ですが、「いい映画だったなぁ」とつくづく思います。
最近、そんなふうに思う映画ってなかなかないんですよね。。。
若い頃にクライドを知ってよかった。。。
たとえ今、感化されたとしても、あのベレー帽はもうかぶれません。
似非絵描きのおかしなおばさんにになってしまいますから。。。
なんでも若い頃にやっておくべきです(笑)