365の喜怒哀楽 〜 50代主婦の暮らしブログ

喜んだり、怒ったり、哀しんだり、楽しんだり、日々の出来事を綴る日記。

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午前4時、早朝のコンビニ散歩が有意義な朝活となった「喜」

2021年1月23日(土)

相変わらず眠れているのだか、いないのかといった不眠が改善されない状態なので、朝はこれまで以上に早く目覚めてしまいます。

今日は土曜日なので、夫も仕事はお休み。例の如く昨夜は夜更かしをしていたのか、朝はなかなか起きてきません。
静かなので、好きなだけ寝かせておくことが家庭平和に繋がります。

予備校へ行く次女は7時には起きていますが、今日は珍しくいつもダラダラと寝ている大学生の長女が、4時過ぎによろよろよとリビングに出てきました。
昨夜早寝をし過ぎて、早くに目覚めてしまったようです。

彼女にとって、そんな早起きは数年に一度のことでしょう。なにやら時間を持て余してしまったらしく、「やることないから、どっか散歩がてらいかない?」と誘ってきます。

散歩といっても冬の寒い朝です。しかもまだ外は真っ暗。。。
出来ることといえば、24時間営業のラーメン屋さんへでも朝ごはんを食べに行くくらいですが、こちらもまたコロナ禍のため時短営業となっていて、朝は閉店しています。そもそも私はラーメンを食べません。胃弱なので早朝の豚骨ラーメンはご法度なのです。

もう、考えられるのは築地市場か、24時間営業のコンビニくらいです。

「こうなったら、海鮮丼でも食べに築地へ行っちゃう⁉︎ 」

一瞬ノリノリになったものの、そうだ緊急事態宣言中だわ。。。とあえなく却下。

つまり、近所のコンビニ一択ということです。





さすがコンビニエント(便利)。コロナ禍でも対応可能であります。

そんなわけで、スイーツやお菓子でも買おうと、朝が来る前にコンビニへ繰り出したのでした。

我が家周辺にはセブンイレブンファミリーマートがそれぞれ複数軒、そしてローソンもあるというコンビニ天国です。
一番近い、恐ろしくサービスのいいコンビニが行きつけなのですが、その近くに大きな商業施設があるため、平日も週末もいつもたくさんの人がいます。
ランチタイムにもなれば、レジ前には長蛇の行列ができるほどの繁盛です。

きっと朝であれば空いているはずですが、「散歩がてら」というワードが出たので、いつもはあまり行かない、少し離れたコンビニへ行くことにしました。

早朝のコンビニは、お弁当類、パン、スイーツはまだ配達前なのか、あまり商品は並んでいませんでしたが、それ以外のものに関しては、昼間とは打って変わって、ぎっしりと商品が並んでいました。

本当はアメリカンドッグが食べたかったのですが、早朝のせいかレジの保温ケースは空っぽでした。

仕方がないので、私はアイスクリームにお菓子を、娘もエバンゲリオンの駄菓子と新作のスイーツを手にレジへ向かいました。





店員さんは外国人でした。
中東系の男性でしたが、日本語はほとんど話せないようで、何を言っても聞いてもポカンとしています。

アメリカンドッグ、いつできます?」
「・・・・?」
「朝早いからないの?」
「・・・・?」
「何時になったらできる?」
「・・・・?」

ダメです。。。全く理解してもらえません。

コンビニは日本語が話せなくても働けるという、新しい発見をしました。
きっと、深夜から朝方にかけては、お客さんもそれほどいないので問題もないのでしょう。

現に、私たちが行った時も、結構長い時間店内をウロウロしていましたが、他のお客さんは誰も入ってきませんでした。

店員さんは疲れているのか、眠いのか、ニコリともしません。
日本にいると、ついつい「スマイル0円」が当たり前だと思ってしまいますが、海外などでは、それはそれは不機嫌な店員さんがそこかしこにいます。

別に店員さんに愛想を振りまいてもらわなくても、私にとって不都合はありません。
それよりも、もう少し日本語を理解してよ。と、そちらです。
難しいことはいいから、とにかくアメリカンドッグがいつできるか、それだけでも答えられるようになってよと。。。

しかし。。。親兄弟や友人達と離れ、遠い国から日本にやってきて、ろくに言葉もわからないのに、朝の4時から働いているなんて大変よね。。。などと、ついつい甘いことを考えてしまいます。

思い起こせば、我が家の夫も初めて日本にやってきたのはまだ20代のころでした。言葉も文化もわからず、時に悔しい思いや苦労しているのを見てきました。
そのせいか、一生懸命働いている外国人を見ると、ついつい気持ちが軟化してしまうのです。

もういいわ。日本語が話せなくても、買い物はできたから。。。





あまりの寒さと、人っ子一人いない早朝の真っ暗な街。。。
さすがに娘も散歩をしようなどという気は失せたようで、短い外出は終わりました。

しかし、言葉ができなくても仕事は得られること、そして早朝のコンビニの品揃え、欠品状況を知るなど、収穫はありました。
朝からハーゲンダッツのアイスも食べられたし!

いつもと違う行動をすると、それまで見えなかったこと、見ようとしなかったことが見えたりします。

新しい発見をしたと感じられるのは、とても気持ちのいいものです。
それだけで早朝のコンビニ散歩は、意義のある朝活であったと思います。

また明日の朝、アイスクリームを買いに行こうか?
どうせなら、「アメリカンドッグを用意しておいて」と、リクエストしてくればよかった。。。

そう思ったものの、「朝4時に絶対に行くわ」と約束もできません。
もしかしたら、突如不眠が解消されるかもしれないので、そうなると4時にコンビニ散歩は無理でしょう。
第一、言葉が通じないので、アメリカンドッグのリクエストもスルーされる可能性大です。

今日は昼前には雨が降り出しました。
明日は関東地方にも雪の予報がでています。
やっぱり明日の朝はステイホームですね。。。





ちなみに今日は、フランスの画家、エドゥアール・マネさんの生まれた日です。

「睡蓮」のモネではありません。「マネ」の方です。

一昨年だったか、東京・名古屋にマネの作品が来ていましたね。
行こうかなぁ。。。と思っていたのですが、「実際にそれほどマネが好きってわけでもないしなぁ。。。」と、ダラダラしているうちにその展覧会は終わってしまいました。

ちょっと後悔したのは、一つだけ見ておけばよかったと思った絵があったのです。

マネ最後の大作と言われる『フォリー・ベルジェールのバー』です。

当時、パリ最大であった劇場内のバーを描いたもので、そこに描かれている退屈そうな女性がおもしろいなと思っていたからです。

海外でバレエやミュージカルなどを観るために劇場へ行くと、必ずバーがあり、ドリンクなどを飲みながら開演を待ったり、インターバルでまた一杯なんてことをするのですが、たまにあの絵の中の女性と同じような人を見かけたりします。

若い頃は、なんであんなにつまらなそうに、無愛想に仕事をしている?

などと思っていたものですが、今はちょっと違います。
私も歳をとり、人生の悲哀というものを理解するようになりました。

昔のように、パリだ、ロンドンだと、好きな時に飛んでいけるような身の上でもないので、せめて絵の中でもう一度、そんなバーに立つ人の人生を想像してみたいと思ったのです。

このコロナ禍では海外はおろか、国内でさえも気軽に旅をすることができなくなりました。
やはり「思い立ったら吉日」で、何事もやってみたいと思った時に動くべきなのだと、改めて思うところ。。。

日本に来たときに観ておけばよかったと、少しだけ後悔しているのでした。