2021年6月1日(火)
今日もとても気持ちのよい、いいお天気の東京でした。
近所にぶらりと和菓子でも買いに行くつもりが、あまりにお天気がいいので、シーツやマットなど大物のお洗濯をしたり、またプチ断捨離などをしているうちに、外出するのが面倒になってしまいました。
簡単にひとりランチを済ませた後は、のんびり読書です。
本来ならブログを書いたり、韓流ドラマを観ながらのんびりするのですが、先週末のブログ自粛期間以来、すっかり読書熱が再燃です。
スマホがない時代、本を読むことは息をするのと同じくらいに、当たり前のことでした。
とにかく、家にいても、外出する時も、文庫本が手元にないと落ち着かない。。。それくらい、いつでも本を読んでいました。
本を手に取らなくなったのは、いつ頃からでしょうか。。。
よく思い出せないのですが、理由は思い当たることがあります。
まずはスマホです。iPhoneがこの世に登場したとき、まさにハンディパソコンを手にした!というくらいの万能性を感じ、そんなスマホに夢中になりました。
それは今も同じで、なにか調べ物をする時、ちょっとした時間潰しをする時、お買い物をする時、お友達への連絡、それ以外にも、とりとめもなく読み物を見つけては読み耽る。。。と、かなり多くの時間を費やしています。
もしも、こんな便利なものがなければ、それらの時間は確実に読書することに費やされていたでしょう。
もう一つの理由は、読みたいと思える本が見つからないことが増えたせいです。
コロナ以前は本屋さんへもマメに足を運んでいました。
本をよく読んでいた頃は、本屋さんへ行くたびに、複数冊の本を抱えて帰ったものですが、それがまったく「読みたい本がない!」という状況が続いていました。
年齢的なものもあるのだと思います。
何かにつけて、ゆるふわっとしたものが苦手な私は、そんな雰囲気をまとう今時の小説などに魅力を感じないのです。
「まあ!とんでもない!」
「こんなことってある⁉︎」
「なに、この展開!すごいわ!」
そんな驚愕や歓喜、憤怒、興奮といった、激しく心を揺さぶられるようなものが好きなのです。
多分、私が韓流ドラマ好きなのは、そんな「ありえない展開」といった要素をふんだんに盛り込んでくるからだと思います(笑)
今の私は情緒ではなく、エンタメには非現実を求めているせいかもしれません。
身近に感じる。
共感を覚える。
そんな心がほんわかするようなものを、本には求めなくなったのかもしれません。
そんなわけで、小説は家にある古い小説を本棚から取り出して、時折開いてみるくらいになりました。
しかし、小説がダメでも、まだまだ読めるものはありました。
エッセイや趣味について書かれた本です。
エッセイであれば、食について、旅について、健康について、また老後の暮らしなど、興味のあるトピックがたくさんあります。
食や旅などは、若い方が書いたものでも、逆に今の時代に則した有益なアイデアを発見したりと、エイジキャップがうまく作用することもあります。
先週末は食に関するエッセイ2冊と、温泉関連の本を2冊、老いに関する本を1冊と、一気にたくさんの本を読みました。
暇ができたらゆっくり読もうと、買ったまま放置されていた本でした。
読書があまりにも楽しくて、もっとたくさん読む本を買ってこよう!
今日はそう思っていました。
和菓子屋さんの後に、あの本屋へ寄って。。。と、いつものコースを頭に思い浮かべた途端、数日前に見た張り紙を思い出したのでした。。。
いつも、買い物ついでに寄っていた駅前の本屋さんが閉店という、残念なお知らせです。
コロナの影響でしょうか、突然のことで「これは困ったな」と思いました。
本屋さんといっても、その書店によって品揃えはまちまちです。
その街に集う人の好みに合わせたセレクトになるのだと思います。
私の住むエリアはオフィスなどもたくさんある都心部のせいか、ビジネス書や啓発本などは豊富です。
スタバで林檎マークのノートパソコンをカチカチやっているような、意識高い系若者が好むようなチョイス。
または、いわゆる港区女子と言われるような、ハイエンド流行路線が大好物!というような女子達が好むようなセレクション。
そんなものなら、腐るほど見つけることができますが、私が求めるのはそんなお洒落なものではないのです。
普通のおばさんが喜ぶような、普通の小説や娯楽系でいいのです。
残念ながら、近隣に数軒ある本屋さんは、私の好みには力を入れてくれません。当たり前ですが。。。
そんな中であっても、先ごろ閉店してしまった駅前の本屋さんは、意識高い系や港区女子のご機嫌をとることのないセレクションで、普通のおばさんやおじさんの読書欲を満たしてくれていた貴重な存在でした。
これからは、また渋谷や新宿の大型書店に行くことになるのね。。。
そんな嘆きを口にしたところ、
「わざわざ行かないで、amazonで買えば?」
そう娘が言います。。。
ポチッとすれば簡単なのはわかりますが、アナログ昭和脳の私にとっては、本屋さんの中をぐるぐると歩き回りながら、「これ!」という一冊を見つけること。
それも読書の楽しみの一つなのです。
何はともあれ、夫婦喧嘩が原因でブログや韓流ドラマからしばし離れたおかげで、読書の楽しみを思い出しました。
これからは、どれもバランスよくできたらいいなと思います。
緊急事態宣言もさらに延長ですが、今日から全国の百貨店は通常営業だそうです。
自粛した方がいいのだか、しなくていいのだか、よくわからない展開になっていますが、午前中の人が少ない時間を選んで、大きな本屋さんへ行ってみよう!と思ったのでした。
ちなみに今日は、大相撲の第58代横綱である千代の富士 貢さんの生まれた日です。
昭和最後の横綱と呼ばれた名力士、通称「ウルフ」です!
私は特に相撲ファンではありませんでしたが、実家の応接間には、父が千代の富士関ととも撮った写真が額入りで飾られていました。それは「どれだけ好きなのよ⁉︎」というくらい、大きな写真でした(笑)
そんな相撲好きな父に連れられ、若かりし頃は相撲観戦をしたり、九重部屋の優勝記念パーティーにお呼ばれしたりと、相撲の世界が身近にありました。
相撲中継などで観ると、ただのおデブさんに見えるお相撲さんですが、パーティーなどで、ゲストを迎えるお相撲さんがズラリ並ぶと、その大きさを改めて実感できます。
そればおデブというよりも、まるで鉄で出来た壁のように頑強に見えるのです。
そんなお相撲さん達の中でも、小柄でありながら、筋肉質でまさに鋼のような姿を見せてくれていたのがウルフでした。
2016年、61歳で人生の幕を閉じた昭和の名横綱。。。
今でも千代の富士を見ると、父と過ごした日々を思い出します。
ところで、モデルの秋元梢さんは、千代の富士さんのお嬢さんです。娘が秋元梢さんのファンということで、私は初めてその親子関係を知ったのでした。。。