2021年3月9日(火)
昨日とはうって変わってお天気の東京でしたが、本日はステイホームでした。
朝からお取り寄せしたお菓子がいくつか届く予定だったので、それも在宅していた理由の一つです。
食べ物の場合は、不在でお持ち帰りということにならないように、必ず家で待ち構えています。
これを家族に任せると、時に冷蔵のものを冷凍に、冷凍のものを常温放置などというとんでもないことになる危険があるので、大切なものは全て自分で管理!それが基本です。
「自分のことは自分でマネージしましょう!」
これは子供達が幼い頃から、いつも口癖のように言ってきたことです。
人に頼ってはいけない。
自分のことは自分で。
そういうことですが、これって今の時代にはそぐわない考え方なのかな?と時折考えたりします。
昭和の時代を生きてきたせいか、根性論のようなものが未だに抜けていないのでしょうか。
仕事を始めたばかりの若い頃、人並みに組織に属して働いていたことがあります。
その時の上司といえば、、、
聞くな!
自分で考えろ!
見て盗んで学べ!
人に頼るな!
そんなことばかりで、丁寧に指導してもらったという記憶はありません。
今の時代なら「パワハラだー!」と騒がれてもおかしくないくらいの冷たい対応で、とても悔しい思いをしたものです。
しかし、私も負けず嫌いだったので、
そこまで言うのなら、失敗も当然覚悟ですよね?
私に責任をとることなどできないのですから、尻拭いも覚悟で教えないと言うのですよね?
そんなへらず口を叩いたりもしました。
結果どうなったかと言えば、その上司は何かあれば、しっかり尻拭いはしてくれました。
任せた責任は自分にある、と。
不思議なもので、このようなことが繰り返されると、人一倍頑張るようになるのです。
仕事を教えるのが面倒であるとか、私のことが気に入らないとかではなく、これは私を鍛えるためなのだろう!
そう思うようになったせいです。
まさに悔しがり屋の私の性格をうまく使った誘導法であったと、今ならわかります。
人を指導するというのは大変なことです。私にはできませんが、夫などを見ていると、本当に苦労しているのがわかります。
とにかく叱っても怒ってもだめ。
手取り足取り、親切丁寧に接しないとパワハラになりますよと、会社からもうるさいくらいに言われるそうです。
人格を否定したり、人の心を壊すようなやり方をされたら、私もプチンときたでしょうが、あの頃は不思議と悔しさを自分の成長のエネルギーに変えられたのです。
もしも私が懇切丁寧に手取り足取り指導をされていたら、きっとあれほどまでに能動的にはなれなかったでしょう。
誰も教えてくれない、誰も頼れない、
そう思ったからこそ、自分でなんとかしてやろうと頑張れたのだと思います。
その後、海外へ渡り、生活を始めたわけですが、「誰も教えてくれない、誰も助けてくれない」はまさに日常茶飯事(笑)
しかし、はなっから誰かに頼ろうとも思っていないので、どんな事件が起こってもなんとか自分で切り抜けることができました。
そんな経験があるせいか、時代錯誤とは知りつつ、子供達には同じように「自分で考えなさい」「自分から行動しなさい」と、突き放してしまいます。
昨今では、「困ったら誰かに助けを求めてください」「自分で抱えず、人を頼りましょう」
そんな言葉を見聞きすることが多くなりました。
昔に比べると、社会全体が優しくなったということなのでしょうか。。。
頼れば助けてもらえる社会になったのでしょうか。。。
私にはそれが見えません。
表向きだけ耳障りのいい言葉を口にしているだけでは?
自分を犠牲にしてまで人を救うことができる?
そう思う私は捻くれ者なのでしょうか。
そんな優しい人が溢れた社会であるなら、まさに私の教えは時代錯誤です。
それでも、やっぱり自分の面倒は自分でみるにこしたことはありません。
いつでも誰かが助けてくれる、そんな気持ちでいると、いざ一人になった時にとても心細い思いをするでしょう。どうしていいのかわからず途方に暮れたりもするでしょう。
しかし、自分で考えて行動する力さえあれば、一人になってもまた歩き出すことはできます。
まったく人に頼ってはいけないということではありません。
時には助け合い、頼り頼られするのが人間関係です。
ただ、助けてもらうこと、頼ることを前提にしていると、足元が不安定になる可能性があるということです。
だからこそ子供達にも、外国人である夫にも、「自分のことは自分でマネージできるようになって」と言ってきたのです。
しかし。。。
未だに朝だけは、みんな私頼りです。
「マミーがいないと遅刻する!」
私は早起きを習慣としているので、寝坊知らずということがわかっている家族は、朝だけは私に頼りきっています。
一度、思い切り寝坊でもしてみせて、家族一同、会社も学校も遅刻!なんてことを経験させなければいけないかもしれません。
人を頼ってばかりいると、そういうことになるのよ!と。。。
いや。。。
もしかしたら、この優しい社会では、遅刻自体が大きな問題にはならないから⁉︎
なんだか一人で疑心暗鬼になって、頑張ってる昭和の人間という感じです。。。
ちなみに今日は、フランスの女優であるジュリエット・ビノシュさんの生まれた日です。
数多くの素敵な映画に出演されている有名な女優さんですが、個人的には80年代後半から90年代初頭の作品が好きです。
中でも『ポンヌフの恋人』は大好きな映画で、あのミシェル役はまさにハマり役でした。
今年で57歳のビノシュさんですが、美しさは健在どころか、歳を重ね、より魅力的になりました。
フランスの女優さんて、そうした人が多いように思います。
私もそんな大人になりたいです。。。笑