365の喜怒哀楽 〜 50代主婦の暮らしブログ

喜んだり、怒ったり、哀しんだり、楽しんだり、日々の出来事を綴る日記。

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『国勢調査』締め切り日にスマホでチャチャチャチャーの「楽」

2020年10月7日(水)

今日は朝から友人達と食事に出かけていました。
買い物、食事の後、いつまでもお茶を飲みながらお喋りしていたせいで、すっかり遅くなり、帰りは雨に降られてしまいました。

普段なら、少しくらいの雨なら、打たれて歩きましょう!と思うところですが、おろし立ての白い靴が汚れやしないかと、駅の売店で欲しくもない大きなビニール傘を買うはめに。。。

いつまでものんびり遊んでいたことを少し後悔したのでした。。。

なんとか靴を汚さずに帰宅すると、ダイニングテーブルの上に『国勢調査』の封書が置いてありました。
今朝、家を出る前に自分で置いていったものです。

昨夜、夫のデスクに置きっぱなしになっているのを回収してきたもので、当然のことながら未回答。

いつ出すか?とギリギリまで待ちましたが、今日が締め切りです。
これはやはり私がやることになるのね。。。と、帰宅したらやるつもりで、忘れぬようにテーブルへ出しておいたのです。





昨今、この『国勢調査』を拒否する人が増えていると言います。
プライバシーに対する意識の高まりかららしいのですが、この調査は任意ではなく「義務」です。

我が家の夫も、何故そんなことをわざわざお知らせする必要がある?どんなことに使われるか想像すると、協力する気にはなれないと、常に消極的です。

しかし、協力もなにも、義務だというのなら、やるしかありません。

私は外国人である夫が日本で居住する上での責任者という役割を担っているのです!
法令遵守、義務の履行がしっかり行われるよう、監督する責任が!

国勢調査』を拒否したところで、特に罰則を受けたという話はこれまで聞いたことはありません。

それでも、やらねばならぬのです。

人の国で暮らしている限りは、自国にいる時以上にきちんとしなければいけません。
一般の日本人と比較すれば、当然のことながら信用のない外国人です。ただでさえうがった見方をされることが多いのですから、一点の曇りもあってはならないのです。

外国人はすぐに「プライバシー!」と騒ぎますが、そもそもこの『国勢調査』にある質問は、全て国が把握していることばかりです。

家族構成や勤め先など、区役所や税務署の皆さんならご存知なのですから、今更調査に協力したところで、こちらにデメリットが生じるとも思えません。

へそくりの額を嘘偽りなく申告せよ!

結婚前に付き合った男性の数は?

月にお菓子代にいくら注ぎ込んでいる?

そんな質問でもあれば、さすがの私も「プラパシー!」と叫ぶでしょうが、お国はそんなことが知りたい訳ではないようです。





調査内容に関しては、隠し立てするようなことはなにもないのですから、どこに問題があるなだろう?と思うのですが、夫にとっては、家族の項目や住んでいるところなど、詳細に知らせることに抵抗があるといいます。


私からすれば、家だって会社だって変わってしまえばそれまで。いつだって一度差し出した情報を無にすることもできるのです。

実際に我が家はもう何十年と日本で暮らしていますが、家を買う気もありません。家を所有することよりも、その時々で住みたい場所に移動する遊牧民的な自由を選択してきたからです。

仕事にしても然りで、夫は何度転職してきたことでしょう⁉︎
ヘッドハンティングなど、よい話があればその都度横に縦にと移動して、アラフィフとなった今でも落ち着く気配はありません。

私も同様で基本専業主婦ですが、気が向くと働いたり、数年おきにやっていることも変わっています。

まるで根無草のように生きてきた我が家にとっては、環境を変えることは非常に容易いことなのです。

調査に差し出した回答も、半年後には全く違ったものになっている可能性だってありますし、意図的にしようと思えばいつでもできます。

こんな状況でもまだプライバシー云々言っているのが、不思議です。。。

国勢調査』で差し出す情報など、義務を怠ってまで守り通すような秘密には値しません。


そんな訳で、外国人夫に対し監督責任を持った私が、最終日ギリギリセーフでしっかりと解答しておきました!

今はネットでも回答を送ることができるので、これはとっても楽です。

私は初めてスマホでやってみたのですが、たったの5分程度、チャチャチャチャーっと簡単に終わってしまいました。

わざわざ郵便ポストに出しに行ったりする手間を考えると、なんと便利になったことでしょう!

これで、未回答者リストからは外れ、いきなりピンポンの督促訪問を受けずに済みます。

国勢調査』を拒否したがために、ピンポンピンポン尋ねてこられて鬱陶しい思いをするくらいなら、さっさとスマホで処理する方が、私にとってはよほど楽なことなのです。





ちなみに今日は、チェロ奏者であるヨー・ヨー・マさんの生まれた日です。

私はクラシック音楽には明るくありませんが、唯一聴くのがこの方の音楽です。

チョロなど自分で弾いたことはおろか、触ったことすらありませんが、何故かこの方のチェロの音に魅了されたのです。

あれはかれこれ20年以上も前のことです。当時よく通っていた代官山のバーで、突然流れてきた重低音のタンゴ調楽曲に思わず耳を奪われました。

もちろん、その時はその音に耳がダンボになりつつも、どのような弦楽器が使用されているのか、誰が演奏しているのか、まったく知りませんでした。

「これ、すごく好きだわ」

バーテンダーに言った私の一言を聞いていた、常連の男性が、それは自分の持参したCDであると言い、これはヨー・ヨー・マという演奏家の弾く『リベルタンゴ』だと教えてくれたのです。

当時、すでにウィスキーのCMなどで使用されていたらしいのですが、元々ほとんどテレビを見ない上、日本と海外を行ったり来たりしていた頃で、私は観たことがなかったのです。

翌日、私はCDショップへ赴き、「ヨー・ヨー・マ」と記された数枚のCDを買いました。

ストレスや悩み多き私の魂を、浄化してくれるような静かで、力強い彼のチェロに、この何十年、どれだけ心癒されたことでしょうか。

それから数年後、一時期海外の田舎町で暮らしていたことがあります。
ちょうどその時、少し前に他界した映画音楽の巨匠であるエンニオ・モリコーネ氏とのコラボCDが発売されました。
しかし、田舎町ゆえ在庫もなく、取り寄せをお願いしかなり待たされたものでした。

しかし、苦難の多かったその国での暮らしに、力を与えてくれたのも、まさにそのCDだったのです。

傷だらけになった心をまるで魔法のように癒してしまう。それは心のお薬と言ってもいいほどでした。
ヨー・ヨー・マのチェロがなかったら、あの苦しかった日々を乗り越えられなかったことでしょう。
それほどに力を与えられたのです。

今でも心が疲れた時は、ヨー・ヨー・マのチョロを聴いています。

何十年経っても、その効き目は衰えることなく、私を救い続けてくれる稀有な存在なのです。

YoYoMa Forever