365の喜怒哀楽 〜 50代主婦の暮らしブログ

喜んだり、怒ったり、哀しんだり、楽しんだり、日々の出来事を綴る日記。

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12日間の引きこもりの後。楽じゃなくてもやっぱり外の方がいい!と、活力がわいてきた「喜」

2021年1月12日(火)

今日の東京は雪の予報が出ていましたが、雨がしとしと降っただけで雪にはなりませんでした。

そんな寒い日でしたが、今日は今年初めて外に出ました。

腰痛の方も多少の痛みは感じるものの、普通に歩けるようになったので、振り込みなど近所の銀行へ行って用事を済ませ、ついでに近隣をぶらりと散歩しました。

午前中だったせいか、ほとんどの飲食店は閉まっていて、休業や時短営業を知らせる貼り紙がそこかしこに貼られていました。

車や人は普段とあまり変わらないようですが、なんとなく閑散としていて、活気が感じられません。

それでも、やはり外に出るのは気持ちのいいものだなと思いました。

12日間も完全に閉じこもっていたなんて、病気で入院した時以来でしょうか?
いえ、入院していた時でさえ、こっそり病室を抜け出して、お散歩くらいは出ていましたから、これほど長期間、家から出なかったのは、おそらく生まれて初めての経験だったかもしれません。





閉じこもっているときは、これはこれで案外快適かも?

引きこもる時間が長くなるほど、そんなふうに思うようになりました。

メイクも外出着に着替える必要もなし。欲しいものがあればネットでオーダーしてもいいですし、家族に頼んだりもできます。

何もしなくても、好きなものを食べて、好きなことをして過ごしているのですから快適でないわけがありません。

それでも、心の隅で「こんなに引きこもっていてはいけない」と、そんなことも思っていました。

腰痛のため仕方なく始まったおこもりでしたが、少し無理をすればもっと早く外に出ることはできたかもしれません。
それでも2週間近くも引きこもっていたのは、楽だったからでしょう。

そんな楽な生活を終わりにして、いざ外に出てみれば、「やっぱり外はいいなぁ」と、無理をしてでももっと早く出てみればよかったなどと思うのです。

動き出すと、大変なこと、面倒なこと、厄介なことがたくさんあります。
それは中にこもっていたら避けられることかもしれません。

それでも「外の方が楽しい」と思えるのが不思議です。

別に誰かと会って話をしたり、食事を共にしたりしなくても、楽しいのです。
それは多分「変化」が実感できるせいなのかもしれません。





物事が動いている様子を見ると、なんとなく自分にも活力が湧いてくるように感じます。
「何かしたい」という気持ちです。

引きこもっている時は、それとはまったく逆で、「なにもしたくない」「ゆっくりしたい」と思い、たとえ家の中でもやるべきことを先延ばしにしたり、あえて見ないふりをしたりと怠惰になりがちでした。

それが一歩外に出た途端、やる気が湧いてくるのですから不思議です。

今は緊急事態宣言下なので、あれもこれもとやりたかったことすべてができるわけではありません。
そこはとってももどかしいところですが、「なにもしたくない」と留まっているのは、やはり時間の無駄です。

2週間近いおこもりは、私にとって十分な時間でした。
今年はもう休まなくてもいいというくらい、ゆっくりした気分です。今は。。。

やりたくてもできないことでも、準備をしておくことや、気持ちを整えておくことはできます。

今年も楽しく、後悔なく過ごせるように、ちょっとやる気を出さねば!そう思った一日でした。。。





ちなみに今日は、作家である村上春樹さんの生まれた日です。

新作が出るたびにハルキストと呼ばれる熱狂的なファンがわさわさするという人気の作家さんです。

昨今ではノーベル文学賞といえば名前があがるほど、世界的に有名になられましたが、昔は駿河台あたりでちらちらとその姿を目にしたものでした。

30年ほど前と、また古い話になりますが、その当時、私は神田駿河台にある「山の上ホテル」によくお茶を飲みに行っていました。

昔は今のようにカフェが乱立していなかったので、ホテルでお茶を飲むことも多かったのです。

大きな煌びやかなホテルではありません。高台に立つこじんまりとしたホテルでしたが、こちらの小さなティールームが好きで、疲れた時などはふらりと立ち寄り、ひとりでぼんやりとお茶とケーキを楽しんでいました。

そんな頃にお見かけしたのが村上春樹さんでした。

ちょうど『ノルウェイの森』が出版される前だったか、後だったか、それくらいの時期だったと記憶しています。

このホテルは作家の先生方が執筆する際のおこもりホテルとしても有名だったので、きっと村上春樹さんもお仕事をしていたのかもしれません。

作家の先生というよりは、南カルフォルニアあたりにいるお兄さんといった感じだったのを覚えています。

ハルキストと呼ばれるほど熱狂的なファンではありませんが、村上作品は私も人並みに楽しんできました。
中でも「鼠三部作」と呼ばれる初期の作品が好きです。あのリズミカルで軽妙な文章と、そこに現れる隠喩など、初めて読んだときはかなり斬新に映ったものです。

72歳になられる村上春樹さんですが、お若く見えます。写真などで近影を見る限り、あの山の上ホテルでお見かけした当時とほとんど変わりない若々しいお姿です。

きっと近い将来、ノーベル文学賞作家となられることでしょう。

そうなるといいなぁ。