2021年5月10日(月)
待ちに待った月曜日でした。
毎週のように言っていますが、ようやく取り戻した静かな日常をしみじみと味わうことのできる月曜日です。
お天気もいいし!と、朝から韓流ドラマによる寝不足もなんのそので、ものすごい勢いで家事を済ませ、ようやくホッと一息ついたと思ったら。。。
長女から応援要請がきました。
長女はまだ大学生なのですが、数ヶ月前からお仕事まがいにやっているプロジェクトが本格的に動き出し、とても忙しくしています。
しかしまだ大学生のお子ちゃまです。時にどうしていいものか、わからないこと、不安なことなどが出てきたりするようで、そんな時、私の元にSOSが発せられというわけです。
普段は韓流ドラマばかり観てる母親ですが、図々しさと度胸、瞬発力だけは娘よりもはるかに上です。
どんな問題もブルドーザーの如くなぎ倒してみせましょう!と、静かな月曜日を諦めて、応援に駆けつけることにしたのでした。
紫外線が強いので、しっかりとメイクをして、敵がいた時を想定し、綺麗めな服を纏い威圧感を演出し、出かけたのでしたが。。。
問題は拍子抜けするほど、あっけなく解決。大人である私にとっては、難しいことではありませんでした。
しかし、経験値の低い娘にとっては、大変な問題だったようです。。。
なぜ、すぐ諦めて人に頼る⁉︎
ネットにばかり頼っているからダメなのよ!
コミュニケーション能力を上げなさい!
常にあらゆるケースを想定!
いざとなったら、開き直りも武器よ!
などと、帰る道すがらお説教です。
本来なら、手を貸さないことが一番です。
失敗を繰り返しながら、自分自身で学び、経験値をあげていくことが、将来その子の力になります。
しかし、ビジネスの場合は、その失敗によって不利益を被る人が出てくるというケースも多々あります。
お金が発生するということは、「プロフェッショナル」でなければいけません。
つまり、失敗は許されないのです。
そういうことも含め、子供に色々と教える意味でも、援軍として出動要請があれば手を貸すために出動することにしていますが、どうしても自分の若い頃と比較すると、「弱い!弱過ぎる!」と思えてなりません。
若いというのは、それだけでたくさんの逃げ場があります。そして、今は昔に比べると一見とても優しい社会になっているように見えます。
しかし、その優しさこそが曲者で、いざという時に必要な力を培うべき機会や気力を奪ってしまっているように感じます。
一見優しく見える社会も、それは表向きだけで、実際はとても冷たいものです。
本当に優しければ、非正規雇用や貧困がこれほど問題にはならないでしょう。
これからの社会は、ますます厳しいものとなるでしょう。そんな中、優しさに惑わされることなく、荒波に揉まれながらも泳いでいける強さが必要なのではと私は思っています。
子供達から「老害」「時代錯誤」などと笑われますが、苦しかったり、つらかったり、窮地に陥った時に、耐えうる力と知恵は、時に厳しさの中で、育つものだと教えています。
私はもう仕事などはするつもりもありません。いまだ昭和脳の私など、この社会ではすでに出番はありません。
毎日韓流ドラマ三昧の生活をしながら、ひっそりと生きることが社会のためでもあると思っています。
しかし、時折今日のように娘のお手伝いなどに出向くと、まだまだ使える武器は持っているのだわと感じたりもします。
「亀の甲より年の功」と言いますが、これまで培ってきたさまざまな経験は、確実に役立っています。
歳をとるのも悪いことばかりではありません。
しかし、帰宅後に暑さで汗をかき、化粧のヨレた己の顔を見たとき、やっぱり歳をとるのっていいことじゃないわ!と思ったのでした。。。
娘はといえば、この暑さの中でもツヤツヤ、ピカピカを保っています。。。
この若さと美しさがあるうちは、きっと大概のことは大目に見てもらえるはずです。
そうであってはいけないのでしょうが、それが現実です。
50を過ぎたシワやたるみを隠しきれないおばさんと、ツヤピカの若い女子が同じことをしたとしても、対応は違います。それは経験からも断言できます!
だからこそ、若さと美しさがあるうちに、あらゆることを経験し、力をつけることです。
そうすれば、おばさんになり、誰にも振り向いてもらえなくなっても、不安になることはありません。
コロナのことなど、子供達を見ていても、今の若い人は本当に大変だなと思います。
それでも、そんな自分を不運であると思わず、ポジティブに前進してもらいたい。
母はそう思うのです。。。
ちなみに今日は、コラムニストやラジオのパーソナリティーなど多くの肩書きを持つ、ジェーン・スーさんの生まれた日です。
私がジェーン・スーさんを知ったのは本屋さんでした。
『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』というエッセイを手に取った時でした。
あまりの面白さに、思わずタイトル買いしたのですが、そのお名前から最初は香港チャイニーズ?かと思ったものです。
読んでみたら、ものすごく面白い、生粋のジャパニーズでした(笑)
未婚女性の生態や私生活を綴ったエッセイは、自分とは全く共通したものがありませんでしたが、ユーモアの溢れた語り口調や、キレキレの観察眼など、とにかく面白くて、その後すぐに別の著書を買いに本屋へ走ったものです。
今年で48歳と、私よりは若干お若い年代です。そんなすぐ後ろの世代にいる女子も、我々とはここまで違うのか⁉︎という、驚きと興味をもたらしてくれた人、それがジェーン・スーさんなのでした。