365の喜怒哀楽 〜 50代主婦の暮らしブログ

喜んだり、怒ったり、哀しんだり、楽しんだり、日々の出来事を綴る日記。

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主婦がひとり静かな時間を得るための代償に「怒」

2020年10月18日(日)

日曜日だというのに、今日は騒がしい一日でした。

私は週末でも変わらず早くから起きているのですが、それはなぜかと言えば、静かな時間が欲しいからです。

朝4時に起きれば、家族が起きてくるまでの3時間は自分だけのものになります。

自分だけの静かな時間を確保するため、たとえ週末であろうと旅先であろうと、いつも早く起きることにしているのです。

家族持ちにとって、ひとりになることは、とても貴重なこと。無理やりにでも作り出さないことには得られない時間なのです。

今朝もいつものように起床したのですが、その後を追うように珍しく夫が起きてきました。

いつもであれば、時が止まったように静まり返っているはずの時間が、途端に大量の空き缶でも投げ込まれたような騒音に満ちていきました。

静けさを一瞬で闇に葬るわけのわからない音楽が鳴り始めたと同時に、、、

無意味に歩き回る足音。。。

宝くじにでも当たったかと思うほど、ご機嫌に響く下手な口笛。。。

冷蔵庫のドアを繰り返し開け閉めするバタンバタンという音。。。

修理待ちの電化製品を無理やり弄り回した挙句、鳴り響く警告音。。。

あれはどこにある?
朝ごはんはなにを食べる?
今日はどこかへ出かける?
旅行の件はどうなった?

騒音と共に、容赦なく投げかけられてくる言葉の数々。

まるで綺麗に洗った洗濯物を、洗ったそばから泥だらけにされたような、なんとも腹立たしい気持ちになりました。

早朝からそんな夫の奇襲攻撃から始まった一日でした。





思えばコロナ以前は、この夫も趣味に社交にと、週末でも家に居ることがないというくらいアクティブに動いていたものです。
そのせいか、私も好きに過ごすことが当たり前となっていましたが、コロナ禍での外出自粛以来、夫はそれまでのように出かけることがなくなりました。

しかし元来の回遊魚体質は、そう簡単に夫を留め置くことは許さないようです。
家で過ごす時間が積み重なるにつれ、まるで小さな細い針でお尻をツンツンと突かれるように、ソワソワとしだしたのです。

もともと、いつも何かをしていたい人なのです。
普段から友人、知人、同僚、部下、身近にいるあらゆる人とワイワイ騒ぐのが好きな夫は、一人でいることを好まないのです。

群れで行動する習性のある動物は、ひとりでいることが不安なのかもしれません。

そのため、アフターコロナとなってからは、家族をその群の一員にしようと考えたのでしょう。

しかし、子供たちは親の自己満足のために自分の時間を犠牲になどしません。
父親と遊んでいる暇があるのなら、受験勉強やバイトをしていた方が自分のためになると考えるのは私も納得できます。

そうなると、残るターゲットは私だけです。
しかし、常に一匹で行動する動物が、突然群の中に放り込まれたら、どうでしょうか。。。

それは想像を絶する苦痛となり得るのです。

しかし、私は野生動物ではないので、少しは譲歩することも知っています。
そして、夫に対する感謝もあるので、なるべく快く過ごせるようにと、多少の我慢や気遣いも致し方なしと思っています。





夫は今朝も早くから、

「なにか買い物はないのか?」

「旅行代理店は行かなくていいのか?」

そう、なにかしら出かけるきっかけが欲しくて騒いでいました。

どこだろうが勝手に行ってくださいませ。

そんな心境でしたが、群で行動する動物にとっては、あまり喜ばしいことではないようです。

あーでもない、こーでもないと、あまりにうるさくて仕方がないので、一緒に出かけることにしました。

年末年始に旅行がしたいとずっと騒いでいたので、旅行代理店へ連れて行きましたが、いまはコロナ対策で完全予約制になっておりアウト!

このまま帰宅しては不完全燃焼でまたうるさくなりそうなので、スーパーへ行きました。

そのスーパーは一般的な店と比較すると20%以上は割高と思われるセレブなスーパーなので、私は普段ならその店でしか扱いのないものを買う時以外は行きません。

特に買わなければならないものもありませんでしたし、したくもない散財は避けたいところですが、夫にうるさくされるよりはましです。

そのスーパーには輸入食材なども割と豊富に揃っているので、ここで好きなものでも買い物させれば、少しは出かけた気にもなるだろうという、スーパーをエンタメにするという、わけのわからない策。。。

しかし、普段あまりスーパーに足を運ばない夫にとっては楽しかったのでしょう。
幼少の頃に食べていたお菓子、チーズやコールドミート、ディップなど、馬鹿らしくなるほどの関税がかかった商品を嬉々としてカゴに放り込んでいきます。

外国人が他国で暮らすと、食費が馬鹿にならないので、なるべくそんな機会は与えないようにしていますが、今日はそんなことは言っていられません。。。

カゴのスペースが埋まっていくのと比例して、お会計がどんどん重くなっていきます。
普段、買い物をしている主婦にはわかるのです。。。

聖徳太子が去るのは覚悟しなければならないだろう。。。

しかし、せめてお釣りが欲しい。。。

1万円を超えさせてはならない!

たかがスーパーでのエンタメに、そこまでの貴重な家計費を投入することはできない。。。

「いい加減にしたら?」

私の氷のごとき冷たい視線と、低い声に我に返ったのか、

「そろそろ帰って、これをつまみに家で飲むかな」

そう言って、ようやく少しばかりの静けさを取り戻したのでした。

いつもスーパーでする3倍以上のお支払いを済ませ、羽のように軽い足取りの夫を横目に、私は足を引きずるようにして家に帰ったのでした。。。





好きなお酒と調達してきたつまみをテーブルにずらりと並べ、ひとりで家飲みをする夫。

とても静かです。。。

先だって老後のための貯蓄を固く誓った私ですが、家で一日中騒音を撒き散らされるくらいなら、浪費してでも静かにしてもらったほうがマシです。

いまは週末だけなのでいいですが、これがリタイア後となると、どうなるのでしょうか。。。

このような騒々しい毎日を過ごさねばならない未来を想像すると、たまらなくなります。

そもそも、なぜ静かにしていられない⁉︎
小さな子供の方がまだ聞き分けがある!

子供よりも始末に負えない大人に、怒りすら覚えます。

ついでに、環境が変わるきっかけとなったコロナも。。。

自分にはさほど大きな影響はないと思っていましたが、やはりコロナは私の身にも暗く大きな影を落としていたのです。。。

ただ静かな時間が欲しいだけなのに、そのために散財という大きな代償を支払わなければならないのはなんとも理不尽です。

しかも、一度は静かになったと思ったのに、その効力は半日ももたずに消えるのです。

これを書いている今、リビングでは大音量で夫が洋画を観ています。

「もっとボリューム落として!

うるさくて頭がおかしくなる!」

とうとう怒り爆発です。。。

私の静寂を奪い去る全てに、「いい加減してよ!」と怒りの声をあげたい一日なのでした。





ちなみに今日は、アメリカの俳優であるザック・エフロンさんの生まれた日です。

最近はあまりパッとしませんが、ザックといえばかつてはティーンに大人気の俳優さんでした。

ダークなヘアーに薄い瞳の色、、、
初めて見た時はなんと美しい男の子だろうと思ったものです。

特に『ヘアースプレー』というミュージカルコメディ映画は大好きで、子供達と「ザックの王子様感がすごい!」と絶賛しながら、何度も何度も繰り返し観たものです。

十代から二十代の最初にかけて、輝くばかりに美しかったザックも、歳を追うごとにかつての輝きを失ってしまいました。

私生活では治療を要するような問題を抱えていたという話もあります。
生活の乱れは、その姿に反映されるもの。その通り、30歳を過ぎたザックは昔の面影は消え失せ、なんとも残念な姿になっていました。。。

しかし、男性の場合は歳をとっても十分に素敵になれます。まだ33歳という若さのザックなので、若い頃とは違った美しい姿を再び見せて欲しいと願っています。