2020年12月25日(金)
クリスマスですが、朝から実母の通院の付き添いでした。
ところが、どんな風の吹き回しか、母が「自分の家に戻る」と、病院からそのまま帰って行ったのです。
きっと年の瀬になり、長らく家を空けていることが不安になったのかもしれません。
いずれにしても、私にとってはこれでようやく通常通りの生活に戻り、年末年始を落ち着いて過ごすことができそうとホッと一息です。
急に母の世話から解放されたせいか、ドッと疲れが押し寄せてきて、今日は何もする気になりませんでした。
やろうと思っていたことが山ほどあるのに、一日中ダラダラ。。。
それもこれも、夫から昨夜渡されたクリスマスプレゼントのせいなのです。
今年はコロナのせいで運動不足になっていたからか、五十肩が痛いとか、足が攣るとか、歳のせいかあちこちに不具合が出てきていました。
温泉にでもゆっくり行ってきたら?と言われていましたが、娘の受験やコロナでタイミングを外し、とうとう行くことができなかったのです。
年末年始に予定していた温泉旅行も流れ、かなりガッカリしていたので、今年はなにか特別なものをと考えていたようです。
いつも夫のプレゼントと言えば、和食器と決まっています。
もう何十年も前から。。。
極々たまに娘にアドバイスされ、美顔器などということもありましたが、夫が自分で考えて用意するのは決まって和食器。
私が好きなのを知っているからなのですが、誕生日、結婚記念日、クリスマスのたびですから、いい加減収納にも困るなと思い始めていました。
ところが、今年は和食器ではありませんでした。
昨夜、玄関脇に大きな箱が置き配されていたので、きっと夫のエクセサイズ器具だろうと思っていたのですが、その大きな箱は私へのプレゼントでした。
さて、何が入っていたかと言えば、、、
「人をダメにするクッション」でした。
ずっぽりと身体を包み込むほどに大きなクッションは、まさに「人をダメにする」というくらいに快適で、これは素晴らしいプレゼントだわ!と思うのと同時に、母の滞在中にこんなクッションに埋もれてダラダラなどしていられないわ!という複雑な気持ちにもなりました。
それでも、その気遣いにはとても感謝しましたが。。。
私はそれほど頑張っているつもりはないのですが、夫の目には違って映るようです。
「この一年、朝から晩まで家のこと、子供達のこと、頑張ってきて疲れたでしょう?あなたは少しもじっとしていないから、これからはこれでゆっくり休んでください」
そう、怠惰な生活を促すプレゼントをあえてしてくれたのです。
40代で大病をしたこともあり、夫は私の睡眠不足を常に気にしていました。
自分ではそれなりに睡眠をとっているつもりですが、家族からするといつ寝てるの?と思うようです。
みんながいない時に、寝ているんですけどね(笑)
今月に入ってから実母がずっと滞在していたことで、余計にやることも増えて、疲れているように見えたのかもしれません。
「また、頑張りすぎると、顔がパンパンになるよ!」
そう子供達からも言われたり。。。
この、顔パンパン事件は、いまから遡ること10年くらい前でしょうか。
朝起きると顔がパンパンに腫れるほど酷い蕁麻疹が出ていたことがありました。食べつけないものを食べたわけでも、変なものに触れたわけでもなく、朝起きた時には酷い状態になっていたのです。
もちろん急いで病院へ行きました。そして予想されるような質問をあれこれとされましたが、なんの心当たりもありません。
その時に医師から一週間の生活の様子を聞かれました。聞き終わった医師は「疲れませんか?」と尋ねるので、「まったく疲れません。むしろ充実しているのでとっても元気です!」そう言ったところ、下された診断がストレスによる蕁麻疹ではないかとのことでした。
なんとなくピンきませんでした。それなりに忙しい日々を過ごしていましたが、それが苦痛だとか辛いとは思っていなかったので、ストレスがかかっているとは思いもしなかったのです。
しかし、医師の説明によると、ストレスを感じない人こそ注意が必要なのだそう。
私は大丈夫!と、心を強く保ち自分を叱咤激励しながら元気に頑張る人は、心の疲弊を自ら隠蔽してしまうため、そのストレスに気づきづらいといいます。つまり、心が壊れる前に身体の方がが悲鳴をあげるということらしいのです。
「もっとゆっくり、余裕を持ったスケジュールで生活してください。しばらく安静に」
ん〜、そうなのかしら?
当時は半信半疑でしたが、今ならその言葉を信じます。その後に大きな病気をしたり、無理をし続けたつけが回ってきたなと実感したからです。
以来、なるべく身体を休ませるように意識してきましたが、元々動き回っている方が性に合っているので、ついつい無理をしてしまうこともあるようです。
あまり自覚症状はありませんが。。。
ここのところ、実母の長期にわたる滞在などで、かなりストレスが溜まっていたのでしょう。
身体のあちこちが痛くなったり、眠れなかったり。。。
そんな様子を見ていたのか、夫が「人をダメにする」プレゼントをしてくれたというわけです。
その狙いに見事にハマった私は、ふわふわの大きなクッションに身体をずっぽりと沈め、一日中うとうとと眠ってしまったのでした。。。
ここのところ、よく眠れなかったせいか、いくら寝ても睡魔が際限なく押し寄せてきて、気がついたらすっかり怠惰に押し流されて終わった極楽な一日でした。
ダメにはなりたくないけれど、しばしこの怠惰を楽しもうと思ったのでした。
ちなみに今日は、ドイツ出身の菓子職人であるカール・ユーハイムさんの生まれた日です。
日本でもお馴染み、デパ地下などでは必ず目にするユーハイムは、日本で初めてバームクーヘンを作った人です。マロングラッセの販売もこの方が初です。
今では美味しいバームクーヘンを作るお店も多々登場している日本ですが、私はユーハイムが大好きです。
特に毎年違ったデザインで販売される『バームクーヘントゥルム』という、細長い筒に入った長いバームクーヘンは私にとっての定番菓子。
これを少しずつ切り分けながら、食べる幸せと言ったら!
そう言えば、2021年デザインのもの、まだ買っていませんでした。
お正月のおやつ用に、早く用意しなくちゃ!