2021年4月2日(金)
今日はそれほど快晴というお天気ではありませんでしたが、ウォーキングがてら花の栄養剤を買いに行ってきました。
今年に入ってからベランダに小さな桜の木など、綺麗な花を咲かせる木を何本か購入しました。
それまでは一年草の花ばかりだったのですが、毎年開花を楽しみたいということで、小さな木を集め始めたのです。
植木屋さんのお兄さんのもとへ、たびたび通っては指南をうけ、植木デビューを果たしました!
そして先月は、桜もボケの花も、他の木も、本当に盛大に咲いて楽しませてくれました。
固かった蕾が少しずつ大きくなり、お日様という栄養をもらって、次々に花を咲かせる様をみるのは、とても癒しになりました。
鮮やかなグリーンの新芽も出てきて、日々成長しています。
しかし、花がすっかり散ってしまってからは、こころなしか元気がないような。。。
葉っぱを見ると少しお疲れのようだったので、慌てて栄養剤を買いに行ったのです。
ガーデニング用品をあれこれ見ていると、あれも欲しい、これもあれば便利かもと目移りしっぱなしです。
装飾品にはほとんど心動かなくなったというのにです。
人間、変われば変わるものですね。
結局、あまり荷物が重くなるとウォーキングで帰宅できないので、ほどほどにしておきましたが(笑)
外に出たついでにと、あちこちのお店により、ちょっとした買い物をしたあとは、お一人様ランチを楽しみ、行きつけのカフェにも寄り、ゆっくりお茶を飲んでから帰ってきました。
こんな一人歩き、本当に大好きです。
ちょっぴり疲れてきたので、2時過ぎにようやく帰宅。
腰を下ろす間もなく、早速買ってきた栄養剤を注入です。
とはいえ、難しいことはありません。ただ、アンプルを土に刺すだけです(笑)
あとは放置しておけば、ゆっくりと栄養剤が土に浸透していきます。
まるで、ダイエットを終えた後、思い切りスイーツを食べ、身も心も満たそうとする私の姿と重なります。
きっと、幸せを噛み締めていることでしょう。。。話ができないのが、残念です。
何かを産み出すのは、花を咲かせること同様に、とても大きなエネルギーが必要です。
花も人も一仕事終えた後は、栄養が必要です。
全力を振り絞り、走り切った後は、冷たいお水をごくごくと飲み、お肉をもりもり食べると元気になりますが、きっと草木も同じなのだと思います。
小さな蕾を日々膨らませ、頑張ってそれを咲かせるのです。どれだけ大変なことか。。。
まるで自分が出産した時のことを思い出します。
妊娠中も子から栄養を吸い取られ、産んだあとも母乳を吸い尽くされと、自分がカラカラになったのを感じました。
きっと、木も同じなのです。
それでも尚、新芽を出そうと頑張っているのですから、疲れて当然です。
お水だけでは辛いの。。。
そんな声が聞こえてくるようです。
しかし、栄養剤を注入したあと、夕方に様子を見てみると、葉っぱもピン!とハリを取り戻し、元気発剌とばかりに復活していました。
やはり、栄養が欲しかったのでしょう。
生き物はもしかしかしたら、みんな同じなのかもしれないと思いました。
人間だって、頑張れば頑張っただけ消耗します。そのまま放置しておけば、きっとすっかり元気をなくし、枯れてしまうこともあるかもしれません。
疲れたと感じた時は、美味しいもので栄養をとったり、睡眠という休息時間をもったり、心が癒されるような何かが必要なのでしょう。
そうやって栄養補給して、元気を取り戻すことで、また新しい季節に立ち向かうことができるのかもしれません。
自分を甘やかすことと、整えることは違います。
頑張ったらその分だけ、心も身体も乱れるものです。それを整えてあげることは、自分を甘やかすことではありません。
未来に向けて、してあげなければいけないことです。
ベランダの木のように、世話をしてくれる人がいればいいのですが、残念ながら人間は大人になったら、自分の面倒は自分で見なければなりません。
どれだけ頑張ったか、どれだけ消耗し疲れているか、わかるのは自分だけです。
そして、そんな自分を労ってあげられるのも自分だけです。
若いうちは、走り続けることにしか目が向きませんが、時には立ち止まって一息つき、自分自身に栄養を与えてあげることも必要だと、この歳になってわかりました。
それをしなかったために、心身ともに無理をしたことが、のちに患った大病に繋がったのだと思います。
心の健康も身体の健康も、決しておざなりにしてはいけない大切なことです。
もう二度と身体にメスを入れるような経験はしたくないので、私も木や花のことだけでなく、自分にもしっかり栄養を与えてあげなければと思った次第。。。
今日は大好きなバターサンドとラスクを、好きなだけ楽しみました。
私の栄養剤もしっかり浸透したようで、元気発剌に一日を終えることができ、この上ない幸せを感じております(笑)
ちなみに今日は、ファッションデザイナーの松田光弘さんの生まれた日です。
松田さんといえば、デザイナーズブランドの一つ、『ニコル』を創設した方です。
私が若かりし頃は、とにかくDCブランドが花盛りでした。
コム・デ・ギャルソン、コムサデモード、BIGI、Y's 、イッセイ・ミヤケ、山本寛斎。。。
あらゆる日本人デザイナーによる素敵な服が溢れていました。
その中で、私が一番好きでよく着ていたのが『ニコル』でした。
上質な素材を用いたシックなデザインの服は、大人ぶりたかった10代の女の子には、とても魅力的でした。
私だけでなく、みんなそれぞれお気に入りのデザイナーさんの服を、取っ替え引っかえ楽しんでいた時代でした。。。
バブル崩壊前に日本を出た私が、再び日本に戻った時は、すでに日本経済はどん底で、あの素敵なお洋服ブームもすっかり去っていました。。。
松田さんは残念ながら、10年以上前にお亡くなりになられていますが、私のクローゼットには大枚叩いて買ったニコルの素敵なワンピースが1着だけ、未だ断捨離されることなく、大切にとってあります。
ウエストがキツキツで入りませんが、お婆ちゃんになった時に着るつもりです。その頃には、きっとあの素敵なラインを生かせるくらいに枯れているはずですから(笑)