2020年12月10日(木)
今朝は小雨の降る中、病院へ行きました。
実母のではなく、自分の病院です。
大病をして以来、年に一度はあちこちと検査してもらっているので、朝一から半日がかりです。
とても疲れて調子を崩すこともあるので、母にはとりあえず自分の家に帰ってもらいました。
母は息子家族と同居しているので、面倒を見てくれる人はいるのですが、病院で小さな手術や簡単な処置などがあると、必ず私のところへくるのです。
「他の肉親には迷惑をかけたくない」
そんな理由だそうで、
「面倒なことは全てあなたに任せるから」
そう言って我が家に来ていたのです。
私にも夫や子供達など家族もいます。下の娘は大学受験を控え、このコロナ禍で今が一番大変な時期ですが、お構いなしです。
夫や子供達は私と違ってとても優しい性格なので、何も言いません。
母にとってはとても都合のいい人達なのでしょう。「嫁に出た娘の家」という意識はないようで、迷惑をかけている?と気遣うことすらしません。
実の両親とはとても仲の良い夫は、親を助けるのは当然という思いがあるので、いつも私の母を労ってくれます。それが母にとっては居心地がいいのでしょう。
今では私だけでなく、私の家族にも依存することを厭わなくなりました。
そんなところがそもそも合わないところなのですが。。。
いけませんね。。。
ついつい愚痴がほとばしる。。。
とにかく、苦々しい思いを抱えているのは私だけ。
自分がされてきたことを見ないふりをしながらも、できることはしようと思っていますが、私とて自分の身体も大切です。
たとえ年に一度の検査でも、死にかけた身としては、決しておざなりにはできません。
そんなわけで、しばし実母の介護状態からは脱したものの、「検査が終われば問題ないでしょ?また来週にはそちらへ行きます」とのこと。。。
幸い今回の検査では、大きな変化は見られないとのことで一安心ですが、これから細かく検査結果をチェックして、何かあればまた後から連絡がくるので、ほんの少し不安は残っています。
2年前にも問題があるから再検査をと、連絡をもらったことがあるので、完全には安心できません。
それでも、年に一度の検査を終えて、「ああ、今年も一年、元気でいられたな」と嬉しく思います。
日々、思い悩んだり、気持ちを重たくするようなことも多々ありますが、なによりも健康第一です。
健康でさえあれば、なんでもできます。
お金では解決できないことがあるとよく言いますが、自分が病気になったとき、つくづくそう思いました。
どんな美貌を持っていようが、遣いきれないほどのお金があったとしても、健康でなければ人生は楽しくありません。
若く元気な頃は健康であることが当たり前と思っていましたが、病気をして、病院へ通うようになってからは、若い頃からの不摂生のツケが回ってきたとわかりました。
若く元気なうちから、しっかりと生活を整えて、健康的に暮らすことが、その後の人生を大きく左右します。
私は非常に運がよかったのです。
運良く早く病気を見つけ、よいドクターと出会ったことで命拾いしました。
もう50代ですが、たとえば80歳まで生きられるとしたら、まだ30年もあります。
子育てを終え、これからが第二の人生。
残り30年を楽しく生きるために、必要なのは健康です。お金は生きていくのに不自由がない程度でいい。とにかく自分の足で歩いて、好きなものを食べて、自由に生きていければ、「私の人生は上々だったわ!」と、言えるでしょう。
そのためには、まず自分の健康を守ることが先決です。
母を帰したことに少しばかりの罪悪感を感じつつも、それでもこの先、生きていく自分の人生も大切にしなければと思っています。
しばし訪れた休息です。
今日は病院の帰りに和菓子さんへ寄って、あれこれお買い物をしました。
やりたかったことが一つできて、ハッピーです。
そして、今週末は静かにゆっくり過ごし、また来週からのストレスに満ちた生活を乗り切らねばと思うのでした。。。
ちなみに今日は、女優である有森也実さんの生まれた日です。
忘れもしない『東京ラブストーリー』!。
当時大ヒットしたドラマですが、私は日本にいなかったのでリアルタイムでは観ていません。
しかし、一時帰国していた時に友達から「どうしても観てほしい!」と言われたドラマが有森也実さんの出演していたこのドラマだったのです。
このドラマで有森也実さんは主役ではありませんでしたが、主役以上のインパクトを残しました。
いわゆる「女に嫌われる女」をそれはそれは上手に演じてくれました。
想い合っている男女が紆余曲折あり、ようやく思いが通じ合うといういいところで、いきねり「おでん作ったの。。。」と現れる元カノ(だったと思う)関口さとみ!。そこで無碍にできず揺らぐ男。。。
「また来たー!有森也実!」
レンタルビデオ店で一気借りしてきた『東京ラブストーリー』を鑑賞しながら、私達は絶叫したものです。
友達がどうしても見せたかったのが、この有森也実さんだったのです。
「こういう女、いるわよね」
そんな陰口叩かれ女代表を飄々と演じ、我々女性をイライラさせながらも、やっぱり男目線でみれば「確かに可愛い。。。」と、思わせてしまう有森也実。
なんという恐ろしさでしょう!
私など、すっかり感情移入してしまい、友達のアパートで寝る間も惜しんで絶叫しまくったものです。
あの有名な鈴木保奈美さんの甲高い「カーンチ!」よりも、今でも胸に残るのは、有森也実さんのちょっと遠慮がちに口にする「おでん、作ったの。。。」なのでした。
あそこまで夢中になったのは、他でもない私自身が「おでん、作ったの。。。」と、言える女になりたかったのかもしれません。
絶対に無理でしたけど。。。