2020年11月8日(日)
今日こそは家で過ごそう!と、買い物などは常に理由さえあればどこかへ行きたいとソワソワしている夫に頼み、私は引きこもりました。
友人たちも日曜日は割と家で過ごすことが多いのか、ランチのお誘いメールなどが入ってきたりすることが多いのですが、今日も「そろそろ集まりませんか?」との連絡が一つ届きました。
ではいつもの場所で。。。
と、これまでなら簡単に決まるのですが、今回はちょっと苦戦しました。
コロナとgo to eat のせいです。
密になることを防止するために、3人以上での会食はNGとしている店が割と多いのです。
では、別の店にしましょう。
そう、いつものプランB、プランCなど、他の店へアプローチするも、やはり人数の壁とgo to キャンペーンの影響で予約がいっぱいなど、なかなか思うようにいきません。
これには大層驚いた私たちでした。
世間では「go to ◯◯」なるもので賑わっている様子ですが、私はまだ使ったことがないどころか、周りの友人知人で使ったことがあるという人すら皆無です。
もはやツチノコと同じ、ありそうでないgo to eat ⁉︎
半分冗談がてら、そう思っていた私たちは、このキャンペーンの影響で予約が取れないという事態を目の当たりにし、go to eatが実存することを知ったのでした。。。
go to eat を便利に使っている人にとっては嬉しいキャンペーンでしょうが、これが実に厄介だと思っている層もたくさんいるはずです。
いつも使っていた店の予約が取りにくくなった。
これまで大人中心の静かだった店に、突然ファミリー層が増えて賑やかになった。
などなど。。。
飲食店へ行く場合、お店にもよりけりですが、決して食べることだけが目的になっているわけではありません。
レストランという非日常的な空間で、誰かと食や会話を楽しむというエンタメ的要素が多分に含まれています。
どんな楽しみ方をするかによって、使う店を選ぶのです。
静かに時間をかけ、会話を楽しみながら食事がしたいときは、それなりの値段のお店を選び、逆に家族や友人とでわいわいと食事したいときは、それができる店を選ぶ。。。
そんなバランスがgo to eat によって、崩れ始めているという話も聞きます。
それならばと、キャンペーン対象外の店に絞ってみたところ、こちらの方は通常運転。予約もサクサクとれ、お店の方に聞いたところ、以前と変わりはないとのことで、一件落着となったのでした。
子育てを終えた私たちは、ランチでもディナーでも、できる限り子供のいない静かな店を選びます。
こんなことを言うと、子育て世代の方々から激しく反感を買いそうですが、20年かけてようやく子育てを終えたのだから、それくらいは許して頂きたい。
きっと若いお父さん、お母さん方も20年後には、同じように「勘弁して〜」となるはずです(笑)
いつか行く道。。。
もう、子供の騒ぐ声は嫌というほど聞いてきましたし、十分に大変さも味わいました。
親としての大変さをわかりすぎるくらいわかっているからこそ、大人と子供の棲み分けを望むのです。
海外などでは暗黙の了解として、決して子連れでは行かないというお店が多くありました。
子供達が幼い頃は、行きたいお店に行けないという状況が悲しくもありましたが、今考えるとわかります。
大人にも静かに食事と雰囲気を楽しむ権利があるのです。
日本ではそのあたりの棲み分けが曖昧だと感じることがあります。
親になったら楽しんではいけないの?
そんな声もありますが、家族でわいわい楽しめる場所はたくさんあります。わざわざ大人の世界にやってこなくても、他に選択肢はあります。
何もかも望むもの、望むことが得られるほど人生は簡単ではありません。
何かを得たら、他の何かを捨てる覚悟も時には必要なのです。
よく子育てを終えた世代の女性は意地悪と言われますが、それは単に卒業したいだけ。子育てには無関心でいたいだけなのです。
しかし、かと言って邪険にしているわけではなく、ただ単に棲み分けをしましょうね。ということなのです。
これは子育てを終えた世代だけでなく、子供のいない方や独身の方などの中にもそう考えている人はいるだろうと思います。
まだ子育て真っ盛りであった若い頃、ある年配の方に言われたことがありました。
「自分の子供が可愛いと思うのは親だけ。他人にとっては特別でもなんでもない存在なのよ」と。。。
私は子育てをしているとき、常にこの言葉を念頭においていました。
子供だから仕方ない。。。
子供だからいいだろう。。。
これは親側の理屈であり、他人にとっては非常に理不尽な言い分であると、気付かされたからです。
子供を持つこと、子供を育てることは自分にとっては特別なことでも、他人にとっては特別でもなんでもない、ただ別の人が選択した人生の一つに他ならないということなのです。
最近、子育て世代の声があまりにも大きいので、子育て終了世代からも、ネットの隅っこで小さく呟いてみました(笑)
ちょっと話が横道へそれ、別の山に登り下ってきた感じですが、話を戻すとgo to eat 。
「使わないと損!」などとも言われているようですが、別に使わずとも自分が損をするわけではありません。
得をしないというだけのことです。
それよりも、使うことで飲食店が得をするというシステムだったはずでは?。。。
飲食店救済が目的という認識でしたが、使い方によっては、店側は手間だけが増えて利益には結びつかないという話もあります。
つまり、go to eat を使用する場合は、お店になるべく大きな利益がでるような使い方をするのが望ましいということですね。
go to eat を活用している方は、経済を回すお手伝いをしているということになります。
ということは、それを全く使わない、使おうとも考えない私や周りの友人知人たちは社会に貢献していない⁉︎
若い人たちがしっかり経済を回そうと頑張っているのですから、我々中年も別のやり方で社会貢献しましょう!
そんなわけで、キャンペーン対象のお店は若者に任せ、私たちは対象外のお店にお金を落とし、楽しく過ごすことにしました。
それにしても、コロナ以降に出てきた諸々のキャンペーン。。。
今後、さらなる増税とならないか、そちらを考えると、うかうかキャンペーンに乗っている場合ではないかも。。。などと思うのでした。
ちなみに今日は、アメリカの作家であるマーガレット・ミッチェルさんの生まれた日です。
言わずと知れた『風と共に去りぬ』の作者ですね。
私は大昔に小説も読みましたし、映画も何度となく繰り返し観たものです。
今では懐かしの VHSのビデオを持っていたので(笑)
現在アメリカは大統領選挙で揺れに揺れていますが、その様子をニュースなどで見ていると、なぜか私はこの『風と共に去りぬ』を思い出します。
古き良きアメリカの姿、人種の問題など、あの映画で観ていたアメリカと、今のアメリカが見えない線で繋がっているように感じられるのです。
アメリカがクシャミをすると、日本が風邪を引く。。。
そう言われるくらいですから、たとえ異国の出来事とはいえ、全く無関心ではいられません。
それでも、どんな未来がこようとも、あのスカーレット・オハラのように、凛と上を向き、強く生きていこうと思うのでした。。。